おんねこの「ししょー」は、ししょーが関わるカフェ兼温泉で働くおんねこが慕う、先輩・指導役に近い猫のキャラクターです。
一方、本名や「何の師匠なのか」、正式な師弟関係になった経緯までは確認できません。そこで今回は、残っている作品情報や裁判資料を手がかりに、分かっていること・分からないこと・ネット上の考察を切り分けて整理します。
おんねこの「ししょー」とは?確認できる正体を整理

まず結論から整理すると、「ししょー」は主人公のおんねこから、その呼び名で慕われている猫のキャラクターです。
現在確認しやすい二次資料では、おんねこが「ししょーのカフェ兼温泉」で働き始める流れがまとめられています。つまり、「ししょー」は単に旅先で会う知人ではなく、おんねこが仕事をする場所と深く結びついた人物だと読み取れます。
現時点で整理できる情報を、先に一覧にしてみましょう。
| 項目 | 確認できる範囲 |
| 呼び名 | おんねこから「ししょー」と呼ばれる |
| 外見 | ぶち模様の猫として描かれる |
| 主な場所 | カフェと温泉に関係する場所 |
| おんねことの関係 | おんねこが慕う年長者・先輩に近い |
| 仕事上の関係 | おんねこが「ししょーのカフェ兼温泉」で働く |
| 本名 | 確認できない |
| 何の師匠なのか | 明確な説明を確認できない |
| 正式な師弟関係の成立経緯 | 確認できない |
| 実在モデル | 確認できない |
ここで注意したいのは、「ししょー」という呼び名から、一般的な意味での師匠像を勝手に補わないことです。
「師匠」と聞くと、料理人が弟子に技を教えたり、武術家が修行をつけたりする関係を想像しますよね。
しかし、『おんねこ』で確認できる範囲では、ししょーが何らかの流派を持っていたり、おんねこへ特定の技を体系的に伝授したりしているとまでは言えません。
むしろ重要なのは、おんねこの側が、この人物を「ししょー」と呼んでいることでしょう。
「店長」「オーナー」「先輩」ではなく「ししょー」。
この少し大げさで親しみのある言い方によって、おんねこが相手を自分より一段上の存在として見ながらも、堅苦しい距離を感じていないことが伝わってきます。
個人的には、この呼び方だけでも『おんねこ』らしい人間関係の描き方がよく表れていると感じます。
肩書を説明するより、主人公がどう呼んでいるかで関係性を見せる。短いWeb漫画では、とても効率のよい表現なんですよね。
なお、『おんねこ』という作品自体については、2024年4月25日の大阪地方裁判所判決にも登場しています。
判決では、問題となったX投稿について「和々寺らおん先生作の温泉が好きなネコの漫画『おんねこ』」という記載が確認でき、少なくとも作品名・作者との関係・温泉を題材とする猫の漫画であることは裁判資料からも確認できます。
ただし、この裁判はししょーの設定を判断した事件ではありません。
裁判資料で確認できることと、キャラクター設定として確認できることは分けて考える必要があります。
おんねこと「ししょー」はどんな関係?カフェ兼温泉で働くまでの流れ

ししょーを理解するうえで、現在の記事に足りなかったのが「おんねこが、どういう流れでししょーのいる場所へ行くのか」という部分です。
確認できる二次資料では、「本の妖精編」において、おんねこが自分の将来について考え、温泉を通してみんなを癒やしたいという方向性を自覚し、その後、ししょーのカフェ兼温泉で働き始める流れがまとめられています。
これは、ししょーとおんねこの関係を考えるうえでかなり重要です。
ししょーは、主人公の人生とは関係のない脇役ではありません。
おんねこが「温泉が好き」という自分の性質から一歩進んで、温泉に関わる仕事をする段階へ移る時に登場する存在だからです。
さらに同じ二次資料では、おんねこが仕事を始めたあと、楽しみや緊張から眠れず遅刻したり、カフェラテとカフェモカを取り違えたりする出来事も紹介されています。
こうしたエピソードを踏まえると、ししょーとの関係は「友達」という一語では少し足りません。
おんねこは、ししょーと同じ立場で遊んでいるだけではなく、ししょーが関わる場所で仕事をしています。
そのため、
- ししょーは、おんねこが慕う相手
- おんねこは、ししょーのカフェ兼温泉で働く
- 仕事上では、ししょーのほうが先輩・責任者側に近く見える
- ただし「正式な弟子入り」の場面までは確認できない
という整理が自然でしょう。
ここが、ししょーというキャラクターを理解する大きなポイントだと思います。
おんねこには友人と過ごす日常だけでなく、仕事に挑戦して失敗する姿もあります。
友達との間違いなら「ちょっとしたドタバタ」で済みますが、仕事となれば話は変わりますよね。
遅刻してしまう。
注文を間違えてしまう。
期待に応えられなかったのでは、と気にする。
そうした場面では、「仕事を任せる側」「見守る側」の人物がいることで、おんねこの未熟さがより分かりやすくなります。
私は、ししょーの重要性はここにあると考えています。
ししょー自身が目立つためというより、おんねこが社会の中で頑張ろうとする姿を見せるための人物でもあるんですね。
また、「ししょー」という呼び名から「昔から修行させてもらっていた」と考えたくなるところですが、そこまで遡れる確かな資料は確認できません。
「カフェ兼温泉で働いている」ということと、「正式な弟子である」ということは同じではありません。
この二つを分けるだけでも、ネットで広がった設定と、確認できる作品情報がかなり見やすくなります。
なぜ「店長」ではなく「ししょー」?呼び名から分かること
では、なぜおんねこは相手を「店長」や「マスター」ではなく、「ししょー」と呼ぶのでしょうか。
結論から言えば、理由そのものを明確に説明した一次資料は、現在確認できる範囲では見つかっていません。
そのため、ここから先は描写に基づく考察になります。
ただ、「ししょー」という呼び方には、おんねこから相手への距離感がよく表れているように思えます。
たとえば「店長」なら、仕事上の役職が中心ですよね。
「オーナー」なら、さらに事務的です。
反対に「友達」では、おんねこと同じ目線の人物になってしまいます。
その間にあるのが「ししょー」という呼び方なのではないでしょうか。
親しいけれど、自分より少し上にいる。尊敬しているけれど、緊張するほど遠くはない。
そんな関係を一言で表現できます。
私はここが面白いと感じました。
ししょーを「何を教える人物なのか」だけで考えると、答えが見つからずモヤモヤします。
しかし、反対に「おんねこが、なぜこの人物だけをそう呼ぶのか」と考えると、キャラクターの役割が見えてきます。
おんねこにとっては、単なる雇い主以上に「自分が目指す方向を知っている人」のように感じられていた可能性があります。
もちろん、これは明示された公式設定ではありません。
ただ、おんねこ自身が温泉を通じて誰かを癒やしたいと考え、その後ししょーが関わるカフェ兼温泉で働くという流れを踏まえると、おんねこの将来像とししょーの存在が近い位置に置かれていることは注目ポイントでしょう。
ここからさらに一歩踏み込むと、ししょーは「技術を教える師匠」というより、おんねこにとっての“働き方や生き方の先輩”に近い存在だったのではないかとも考えられます。
料理の技術を一から仕込む師匠ではなく、「自分もこういう場所で誰かを癒やしたい」と思わせる相手です。
この見方なら、「何を教えたのか分からないのに、なぜ師匠なの?」という疑問にも、一つの読み方ができますよね。
一方で、ネット上では二次創作やファンによる設定追加も盛んです。
現在も「ししょー」という名前を使ったファン作品や投稿が検索結果に出てきますが、それらをそのまま原作設定として扱うことはできません。実際、2026年にも、ししょーを使った創作的なX投稿などが確認できます。
検索すると原作とファン作品が同じ画面に並ぶため、ここはかなり混同しやすいところです。
「検索結果にある=原作で描かれた」ではないんですね。
ししょーの本名・元ネタ・モデルは判明している?

「おんねこ ししょー」と検索する人が次に気になりやすいのが、本名や元ネタ、実在モデルの有無ではないでしょうか。
2026年8月16日時点で確認した範囲では、ししょーについて、
- 本名
- 「ししょー」と呼ばれるようになった具体的な出来事
- 正式な弟子入りの時期
- 特定の実在人物がモデルだという作者説明
- 特定の他作品キャラクターが直接の元ネタだという作者説明
を裏付ける確かな資料は確認できませんでした。
ここは「情報が見つからないなら、何か有力説を書けばよい」という部分ではありません。
むしろ、確認できないことを確認できないまま残すことが重要です。
『おんねこ』について検索すると、作者や作品をめぐる批評、ファンによるまとめ、掲示板の書き込み、二次創作などが大量に混ざります。
ファンサイトでは原作のエピソードを整理した情報も見つかりますが、あくまで第三者がまとめた資料です。
そのため私は、情報を次のように三段階に分けて読むのがよいと考えています。
- 一次情報:作者自身の作品・発言、裁判資料など
- 二次情報:原作を読んだ第三者によるエピソード整理
- 考察・二次創作:ファンが意味を読み取ったり、新しい展開を加えたりしたもの
この分類をすると、「本名が○○らしい」「実は過去に○○だった」といった話に出会った時も、いったん立ち止まれます。
どこに書いてあるのか。
原作なのか。
作者が言ったのか。
誰かがそう解釈しただけなのか。
IT会社員として普段から情報を調べていると、この「一つ前の情報源へ戻る」作業がとても大切だと感じます。
検索結果の一番上に出ている説明が、最初の情報源とは限らないからです。
特に『おんねこ』のように原作作品・過去の投稿・ファンによる再紹介が入り混じる作品では、情報が伝言ゲームのように変わっていくことがあります。
「ししょーは店長らしい」
「店長ならオーナーだろう」
「オーナーならカフェを開業したはず」
「開業したなら、おんねこを弟子として雇ったはず」
こうして推測を重ねると、最初の作品にはなかった設定が、いつの間にか「公式情報」のように見えてしまいます。
今回のししょーについて安全に言えるのは、おんねこが「ししょー」と呼ぶ人物であり、ししょーが関わるカフェ兼温泉でおんねこが働くというところまでです。
それより先の過去や本名については、現時点で無理に埋めないほうが正確でしょう。
なお、『おんねこ』自体が他作品に似ているとネット上で議論されたことを理由に、「ししょーにも必ず特定の元ネタがいる」と結論づけることもできません。
作品全体への評価と、個別キャラクターのモデル特定は別問題です。
根拠がない以上、ししょーについては独立した『おんねこ』登場キャラクターとして扱うのが妥当だと考えます。
『おんねこ』の裁判資料で分かることは?ししょー設定との違い
『おんねこ』について調べていると、2024年の大阪地方裁判所判決にたどり着くことがあります。
この資料は信頼性の高い情報源ですが、ししょーの人物設定を証明する資料ではないことを先に押さえておきましょう。
判決日は2024年4月25日。
事件は大阪地方裁判所の令和5年(ワ)第11319号「発信者情報開示請求事件」です。
判決で扱われた発端は、ラウンドワンがX上でクレーンゲームの景品に使うキャラクターを募集していたことでした。
裁判所が認定した事実によると、株式会社ラウンドワンは2022年6月15日と12月20日にキャラクター募集の投稿を行い、その後、2022年12月22日に第三者が『おんねこ』の画像を添付した投稿を行っています。
この投稿に使われた複数の画像について、裁判所は、イラストの構成やセリフなどに作成者の創作的な表現があるとして、著作物に当たると判断しました。
さらに、無断で画像をXへ掲載した行為について、複製権・公衆送信権の侵害を認めています。投稿の目的や利用方法を踏まえ、著作権法上の適法な引用にも当たらないと判断され、被告に発信者情報の開示が命じられました。
ここで重要なのは、この判決から確認できる範囲です。
裁判資料からは、
『おんねこ』という作品が存在すること
作者側が作成した漫画画像が著作物として認定されたこと
2022年12月22日のX投稿が問題になったこと
などは確認できます。
しかし、
「ししょーの本名は何か」
「ししょーは温泉カフェの正式なオーナーなのか」
「どうしておんねこが弟子になったのか」
といった設定は、判決の争点ではありません。
ここを混ぜてはいけません。
また、この判決はもう一つ、『おんねこ』をネットで調べる読者にとって大切な意味があります。
過去にネットへ公開された漫画だからといって、画像を自由に転載してよいわけではないということです。
裁判所は問題となった画像について著作物性を認め、無断掲載による権利侵害も認定しています。
ですから、ししょーの姿や場面を紹介したい場合も、原作画像をそのままコピーして並べるのではなく、内容を自分の言葉で説明することが大切でしょう。
私は、この裁判資料を「ししょーの設定資料」として使うより、作品の存在と著作権上の位置づけを確認するための資料として使うのが正しいと考えています。
資料は権威が高ければ何にでも使えるわけではありません。
「その資料は、どの疑問に答えられるのか」。
ここまで考えて初めて、情報源を正しく使ったことになるんですよね。
ししょーは『おんねこ』で何を意味する?筆者の考察
ここからは、確認できる情報を土台にした私見です。
私は、ししょーが今でも「誰?」「何者?」と気にされる理由は、単純にプロフィールが少ないからだけではないと考えています。
最大の理由は、「ししょー」という呼び名に対して説明が少ないことでしょう。
もし最初から「店長」と呼ばれていたら、それほど疑問は生まれません。
「カフェの店長なんだな」で終わります。
ところが「ししょー」と聞いた瞬間、
「何の師匠なの?」
「いつ弟子になったの?」
「昔から知り合い?」
「温泉について教えてもらったの?」
と、見えない過去を想像したくなりますよね。
この「説明されていないのに、何かありそうに感じる」という余白が、ししょーの印象を強くしているのだと思います。
そして私が特に注目したいのは、ししょーの役割を“人物設定の量”だけで測らないことです。
おんねこは温泉が好きな主人公です。
裁判資料でも『おんねこ』は「温泉が好きなネコの漫画」として扱われています。
そして二次資料をたどると、おんねこは自分の将来について考え、温泉で人を癒やしたいという方向へ進み、ししょーのカフェ兼温泉で仕事を始めます。
この流れを見ると、ししょーは単なる「カフェにいる猫」より少し大きな意味を持っているように見えます。
おんねこの「好き」が「仕事」へ変わる地点にいる人物なんです。
これはキャラクターの役割としてかなり重要ではないでしょうか。
温泉が好き。
温泉で誰かを癒やしたい。
実際に温泉に関わる場所で働く。
この三段階の最後に、ししょーがいる。
私はこの構造から、ししょーを「おんねこの将来像を現実の生活につなぐ人物」と見ると、かなり分かりやすくなると感じています。
さらに、仕事を始めたおんねこは完璧ではありません。
遅刻したり、飲み物を間違えたりするという不器用さがあります。
ここでもし、ししょーがいなければ、単なる失敗談で終わるかもしれません。
しかし、自分が慕っている相手の場所で働いているからこそ、
「ちゃんとやりたい」
「期待に応えたい」
「失敗してしまった」
という感情を読者が想像しやすくなります。
つまり、ししょーはおんねこの成長や不器用さを映す鏡にもなっているんですね。
友人キャラクターは主人公と横に並びます。
ししょーは少しだけ上にいる。
この縦方向の関係があることで、おんねこの人間関係に奥行きが生まれます。
だから私は、「ししょーは何者なのか」という問いに対して、肩書だけを探すよりも、
「おんねこにとって、どういう存在なのか」
を見るほうが作品を理解しやすいと思っています。
正式な職業名が分からなくても、おんねこが慕い、その人物のいる場所で働いていることは分かります。
本名が分からなくても、おんねこが「ししょー」と呼ぶこと自体が関係性を示しています。
逆に、分からないところを無理に埋めてしまうと、せっかくの関係性が別の物語に置き換わってしまいます。
「実は昔こうだったはず」
「この人物が元ネタに違いない」
という想像を楽しむのはファン活動として面白いですが、検索記事では事実と分けておくべきでしょう。
検索して記事にたどり着いた人が知りたいのは、「もっとも刺激的な説」ではなく、「結局、何が分かっているの?」という答えだからです。
まとめ:おんねこの「ししょー」は仕事と成長をつなぐ先輩的存在
おんねこの「ししょー」は、おんねこからそう呼ばれ、カフェ兼温泉を通じて仕事上でも関わる猫のキャラクターです。
確認できる二次資料では、おんねこが温泉で人を癒やしたいという方向性を見いだしたあと、ししょーのカフェ兼温泉で働き始め、遅刻や注文間違いなどを経験する流れが整理されています。
そのため関係性としては、単なる友人というより、おんねこが慕う先輩・指導役・仕事上の目上の人物に近いと考えるのが分かりやすいでしょう。
一方、本名や正式な肩書、「何を教えたから師匠なのか」、いつ師弟関係になったのかという詳しい過去については、現在確認できる資料からは断定できません。
特定の実在人物や他作品キャラクターが、ししょー個人の直接的なモデルだと裏付ける情報も確認できませんでした。
そして、ししょーを理解するうえで一番大切なのは、設定表に書ける情報だけではないと思います。
温泉が好きだったおんねこが、「誰かを癒やす仕事」へ進むところにししょーがいる。
この位置関係を見ると、ししょーはおんねこの人生で「好きなものを仕事につなげる入口」にいるキャラクターとも考えられます。
「店長」ではなく「ししょー」と呼ぶことにも、尊敬と親しみが同居していますよね。
分からない過去を無理に埋めるより、確認できる描写から二人の距離を眺める。
そのほうが、ししょーという人物の面白さを素直に味わえるのではないでしょうか。
よくある質問
おんねこの「ししょー」は誰ですか?
おんねこから「ししょー」と呼ばれ、おんねこが働くカフェ兼温泉に関わる猫のキャラクターです。
友人というより、おんねこが慕う先輩・指導役に近い存在として見ると分かりやすいでしょう。二次資料では「ししょーのカフェ兼温泉」でおんねこが働き始める流れが確認できます。
ししょーはカフェの店長なのですか?
ししょーがカフェ兼温泉の中心人物であることは読み取れますが、正式な肩書として「店長」「オーナー」と明記された確かな一次資料までは今回確認できませんでした。
そのため「温泉カフェの店主」と断定するより、「ししょーが関わるカフェ兼温泉でおんねこが働く」と表現するほうが慎重です。
ししょーの本名や元ネタは分かっていますか?
本名や正式に師匠となった経緯、特定の実在人物・他作品キャラクターが直接のモデルだという確かな資料は確認できません。
ネット上の考察や二次創作と、原作で確認できる設定を分けて読むことが大切です。
執筆:星野悠真(エンタメ系コラムニスト / IT会社員)


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