おんねこより「ちいかわ」が先です。ただし、確認できる裁判で「パクリ」と認定された事実はありません。
「おんねこ」と「ちいかわ」はなぜ比較されたのでしょうか。公開時期、似ていると指摘された点、作者・和々寺らおんさんの対応、2022年の更新終了、そして2024年の裁判まで、確認できる事実とネット上の評価を分けて整理します。
おんねことちいかわはどっちが先?公開時期を時系列で確認
結論からいうと、先に公開されていたのは「ちいかわ」です。
「おんねこ ちいかわ どっちが先」と調べている方にとって、まず押さえておきたいのはここですよね。似ている・似ていないという感想とは別に、公開時期は時系列として整理できます。
主な出来事を並べると、次のようになります。
| 時期 | ちいかわ | おんねこ・関連事項 |
| 2017年 | ナガノさんがTwitterで原型となる漫画を投稿 | ― |
| 2020年1月 | 専用アカウントでの展開が始まる | ― |
| 2021年2月12日 | 講談社から単行本1巻発売 | ― |
| 2021年12月ごろ | ― | 今回の元資料で投稿が確認される時期 |
| 2022年 | テレビアニメ展開 | ネット上で作品比較が広がる |
| 2022年9月30日 | ― | 漫画・イラストの更新終了を発表 |
| 2022年12月22日 | ― | 後の裁判対象となる第三者投稿が行われる |
| 2024年4月25日 | ― | 大阪地裁が発信者情報開示請求事件で判決 |
「ちいかわ」は、ナガノさんが2017年からTwitterに投稿していた漫画に登場するキャラクターで、2020年1月から専用アカウントで公開されるようになったとNippon.comが整理しています。
さらに講談社の公式商品情報では、『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(1)』の発売日は2021年2月12日と確認できます。
一方、おんねこについては、今回の記事作成で参照している元資料では2021年12月ごろからの投稿が確認されています。
したがって、「漫画としてどちらが先に世に出たのか」という問いなら、答えは明確です。
ちいかわのほうが先です。
ただし、ここで一つ大切な線引きがあります。
「Aという作品が先に存在していた」という事実と、「後から登場したBがAを盗用した」という判断は、まったく同じではありません。
たとえば新しい飲食店が、先に存在する店と同じように木目の内装や丸いテーブルを使っていたとしても、それだけで「店をコピーした」とは決められませんよね。
作品についても同様で、公開順は比較できますが、模倣の有無には具体的な表現や経緯を別に検討する必要があります。
この区別を最初に置いておくと、おんねことちいかわをめぐる話がかなり見通しやすくなります。
おんねこはなぜ「ちいかわのパクリ」と言われた?似ている点と違う点
おんねこが「ちいかわに似ている」と話題になった背景には、小さく丸みのある動物キャラクターを中心に、SNSで短い漫画を展開するという第一印象の近さがあります。
おんねこは、温泉が好きな白い猫「おんねこ」を主人公とするWeb漫画です。
「ししょー」と呼ばれるぶち猫が営む温泉カフェで働きながら、ドムタロやペンギンなどの仲間と交流していく形で物語が進んでいきます。
一方のちいかわには、ちいかわ、ハチワレ、うさぎなど、小さくデフォルメされたキャラクターが登場します。
アニメ公式では、ちいかわについて「草むしりや討伐などをして生活している」と紹介されており、かわいらしい見た目とは対照的に、労働や危険が日常の中に入り込んでいる世界です。
両作品が比較されやすかったポイントを整理すると、
- 小さく丸みを帯びた動物系キャラクター
- 頭が大きく手足が短いマスコット的な造形
- SNSを通じて短い漫画を公開する形式
- 日常を中心にした短編エピソード
- 泣く、困る、喜ぶといった感情表現
- かわいい世界に少し不思議な出来事が入る
といったところでしょう。
タイムラインを流し見している人が、一瞬の印象で「似ている」と感じる余地があったこと自体は理解できますよね。
ただし、作品世界まで見ていくと違いもはっきりしています。
おんねこの大きな軸は「温泉」と「温泉カフェ」です。
主人公自身が温泉好きの猫であり、店で働きながら友人や訪問客と関わるところから世界が広がっていきます。
対するちいかわには、草むしり、討伐、資格、報酬など、生活するための仕組みがあります。
かわいらしいキャラクターが仕事をし、ときには試験に失敗し、危険な存在にも遭遇する。この「かわいいのに生活は意外と厳しい」という落差が、ちいかわらしさの一つです。
私は、この違いを無視して「丸い動物キャラクターだからパクリ」と結論づけるのは、作品比較としては少し粗いと感じます。
一方で、「似ていると感じた人がいて、それが実際にネット上で話題になった」という経緯まで否定する必要もありません。
ここで分けたいのは、「似ている」という感想と「表現を盗用した」という事実認定です。
前者は読者それぞれの評価ですが、後者を事実として語るなら、それを裏づける根拠が必要になります。
検索すると「パクリ」という強い言葉が先に目へ入ってきますが、検索結果にその言葉が多いこと自体は、盗用が証明されたことを意味しません。
このテーマでは、「ネットでそう呼ばれている」と「そう認定された」を混ぜないことが何より重要です。
作者・和々寺らおんの対応と2022年の更新終了はどう整理する?
おんねことちいかわの比較では、作者・和々寺らおんさんが、他作品に似ていると受け取られている状況を認識していたとみられることも注目されています。
今回の元資料では、類似性を指摘される状況を受け、一部キャラクターのデザインが変更された経緯が紹介されています。
ドムタロなどについて、それまでの丸みを強く感じる造形から、より横長に見えるデザインへ変えられたというものです。
この対応から少なくともいえるのは、作者側が「似ていると受け取る人がいる」という状況そのものには気づいていたということです。
ただし、ここから「だから模倣を認めた」と結論づけることはできません。
デザインを変更する理由は、「誤解を避けたい」「比較され続ける状況を避けたい」といった場合でも成立するからです。
また、ネット上では「作者はちいかわを知らなかったと言った」という話も広く語られました。
元資料では、作者が投稿した「ゴムボールの橋」を渡るイラストに対し、ちいかわ側のエピソードとの類似を指摘する返信が付き、作者が「知らなかった」という趣旨で応じた経緯が紹介されています。
ただし、この短い反応だけで、
「ちいかわという作品そのものを一度も知らなかった」
とまで断定するのは慎重であるべきでしょう。
「その作品を知らなかった」と「指摘された特定のエピソードを知らなかった」では、意味がかなり違いますよね。
SNSでは主語や目的語が省略された短文だけがスクリーンショットとして広まり、後から強い意味に読み替えられることがあります。
IT会社員としてネット上の資料を追っていると、私はこうした「元の会話を離れた数文字」ほど注意して扱ったほうがいいと感じます。
そして、おんねこの話題は2022年になると作品比較だけにとどまらなくなっていきます。
作者の過去作品や過去の発信を探す動きが広がり、『最低男子力の底辺から這い上がる婚活日記。』など、おんねこ以前の作品にも注目が集まりました。
ここで騒動の性質が変わっています。
最初は、
「おんねことちいかわは似ているのか」
という作品同士の比較でした。
ところが次第に、
「作者はどんな人なのか」
「過去には何を描いていたのか」
という作者そのものを調べる流れへ移っていきました。
この変化は、おんねこの騒動を理解するうえでかなり重要だと私は考えています。
作品への関心から作者検索へ進み、過去作品が発掘され、それを材料にさらに投稿やコラージュが作られる。SNSでは一つの話題がこうして別の話題へ枝分かれすることがあります。
ただし、婚活漫画の登場人物の発言や行動を、そのまま作者本人の現実の言動だと断定するのも避けるべきです。
漫画の主人公と現実の作者がどこまで重なるかは、作品だけを見た第三者には確定できません。
そして2022年9月30日、おんねこの公式アカウントは、今後漫画・イラストの更新をやめると発表しました。
当時の投稿として残る記録では、長く更新できていなかったことや、現在の状況、さまざまな意見を踏まえて考えた結果であること、まだ描き切れていないエピソードがある中での決断だったことが説明されています。
ここにも accuracy のうえで大切なポイントがあります。
「2022年に類似性をめぐる批判があった」ことと、「その批判だけが理由で更新終了した」と断定することは別です。
本人の告知には「いろんなご意見」や当時の状況への言及がありますが、外部の人間が更新終了の原因を一つに限定することはできません。
「炎上したから打ち切った」と単純化すると分かりやすい反面、本人が公表した範囲を超えた推測になってしまいます。
正確には、比較や批判が広がった2022年の状況下で、9月30日に作者側が更新終了を発表したと整理するのが安全でしょう。
おんねこの2024年裁判は「ちいかわのパクリ認定」だった?
ここは検索すると特に誤解しやすい部分です。
2024年4月25日の裁判は、おんねこがちいかわをパクったかどうかを判断した裁判ではありません。
確認できるのは、大阪地方裁判所が判決を出した令和5年(ワ)第11319号・発信者情報開示請求事件です。
判決情報によると、原告は問題となった「おんねこ」の各画像の作成者で、被告は電気通信事業者の株式会社ベイ・コミュニケーションズでした。つまり、作者と問題の投稿者が直接争った損害賠償訴訟ではなく、投稿者を特定するための情報開示を求めた事件です。
この違いは意外と重要ですよね。
「投稿者が裁判の被告になって敗訴した」と説明すると、実際の事件構造とは違ってしまいます。
判決文によれば、ラウンドワンは2022年6月15日と12月20日、X上でクレーンゲーム景品として使用する限定キャラクターを募集していました。
そして2022年12月22日、氏名不詳の発信者がその募集投稿への返信として、おんねこの画像4点を添付した投稿を行いました。
投稿文は、作者自身が以前行っていた応募文を一部変更した内容でした。
裁判所は、その投稿について、原告の作品や応募を揶揄したり茶化したりするものと評価できると判断しています。
では、裁判所は何を審理したのでしょうか。
中心となった争点は、投稿に使われた画像について原告の著作権が侵害されたことが明らかといえるかでした。
裁判所は、おんねこのイラストについて、丸みを帯びた描写、頭部を大きくする表現、後ろ足を太く短く描く表現などを挙げています。
さらに別の画像や漫画についても、構図やキャラクターの描き方、セリフなどに、複数の選択肢の中から作者が選択した表現があるとして、美術または言語の著作物に当たると認定しました。
そして画像を添付して投稿した行為について、裁判所は複製権と公衆送信権を侵害すると判断しています。
被告側は、画像の掲載は批評目的の「引用」に当たるという趣旨の主張もしました。
しかし裁判所は、作品や応募を揶揄・茶化すものと評価できる投稿であり、画像の利用が引用目的上の正当な範囲内で行われたとは認められないとして、適法な引用だという主張を退けました。
最終的に裁判所は、被告に対して発信者情報の開示を命じています。
ここで整理すると、裁判所が判断したのは、
- おんねこの各画像は著作物と認められるか
- 第三者による画像付き投稿が著作権を侵害しているか
- 適法な引用として許されるか
- 発信者情報を開示する要件が満たされているか
という問題です。
「おんねこがちいかわの著作権を侵害したか」は争点ではありません。
ですから、
「おんねこで裁判があった」
↓
「著作権が争われた」
↓
「ちいかわのパクリについて裁判した」
という理解は、途中で別の話がくっついてしまっています。
さらにもう一段、誤解されやすいところがあります。
裁判所が「おんねこは著作物である」と判断したことをもって、「裁判所がちいかわとは似ていないと認定した」わけでもありません。
これも別問題です。
著作物性が認められるかという判断は、その画像に作者の思想や感情が創作的に表現されているかという問題です。
一方、「別作品を複製しているのか」は、先行作品との具体的な表現上の関係を調べる別の問題になります。
つまり2024年の判決は、
「おんねこはちいかわのパクリである」という証拠にもならなければ、「ちいかわとはまったく関係なく独自に作られた」と裁判所が保証した証拠にもならない
ということです。
私は、ここがこのテーマで最も見落とされやすいポイントだと思います。
裁判という言葉には強い説得力があるため、ネット上では「裁判所のお墨付き」のように話が拡大しやすいんですよね。
しかし判決は、実際に裁判所が審理した争点について読む必要があります。
結局、おんねこはちいかわのパクリなのか?筆者の考察
ここまで確認した内容から、筆者としては「ちいかわのほうが先で、おんねこが似ていると話題になった経緯はある。しかし、確認できた事実だけから『パクリ作品』と断定することはできない」と考えます。
まず「どっちが先?」という疑問は、比較的簡単に答えられます。
ちいかわは2017年からTwitterでの展開があり、2020年1月には専用アカウントが開設されています。単行本1巻も2021年2月12日に講談社から発売されました。
今回の元資料で確認されているおんねこの投稿時期は2021年12月ごろです。
したがって、時系列ではちいかわが先です。
また、おんねこがちいかわと比較された事実そのものを無かったことにする必要もありません。
丸みを帯びた小さなキャラクター、白を基調とするデザイン、SNSで展開される短い漫画など、第一印象で比較されやすい要素はいくつかあります。
元資料では、作者側が「似ている」と言われる状況を意識し、一部キャラクターデザインを変更した経緯も紹介されています。
そのため、
「まったく似ている部分はない」
「ネット上の比較には何のきっかけもなかった」
とまで言ってしまうのも適切ではないでしょう。
ただ、そこで話を止めず、作品の中身まで見る必要があります。
ちいかわには、草むしりや討伐などをして生活する世界があり、かわいらしいキャラクターたちが労働や危険に直面します。アニメちいかわ
一方、おんねこは温泉好きの猫と温泉カフェという設定から物語が始まります。
つまり、「一目見たときのキャラクター表現が近い」という評価と、「作品を構成する具体的表現をコピーした」という評価には距離があります。
そこを飛ばしてしまうと、「似ている」という感想がいつの間にか「盗作だった」という確定事項に変わってしまいます。
そして、今回改めて時系列を追って感じるのは、おんねこ騒動の特徴は作品比較からネット上の人物探索へ話題が変質したことではないでしょうか。
最初は「ちいかわに似ている」という話だった。
そこから作者名が検索される。
過去の漫画や投稿が見つかる。
それらが掲示板やSNSで共有される。
さらに切り抜き、改変、パロディ的な投稿が増えていく。
すると後から話題を知った人は、最初に何が問題視されていたのか分からないまま、すでに出来上がった「ネット上のキャラクター像」だけを見ることになります。
これはおんねこに限らず、SNS時代の炎上でよく起こる情報の変化だと私は感じます。
特に気をつけたいのが、情報源の重さが違うことです。
裁判所の判決。
出版社やアニメ公式の情報。
作者本人の投稿。
削除された投稿を保存した記録。
ニュース記事。
まとめサイト。
匿名掲示板の書き込み。
これらを全部「ネットに書いてあった情報」として同じ箱に入れてしまうと、正確性は一気に落ちます。
今回でいえば、「2024年に裁判があった」というだけなら事実です。
しかし判決文まで読むと、それがおんねことちいかわの類似性を判断した裁判ではないことが分かります
同じように、「知らなかったという発言がある」という情報も、それが何を指す「知らなかった」なのかまで見なければ意味が変わります。
こうしたテーマほど、刺激的な見出しよりも日付・発言の文脈・裁判の争点を確認することが大切なんですよね。
なお、両作品のその後の歩みは大きく異なります。
おんねこは2022年9月30日に漫画・イラストの更新終了を発表した記録があります。アルファルファモザイク@ネットニュースのまとめ
一方、ちいかわは2026年現在も展開が続いています。
2026年8月14日にはTVアニメ第369話「おつかれビール/映画」が放送され、アニメ公式アカウントでも見逃し配信が案内されています。
さらに2026年7月24日に公開された『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、8月15日時点で公開20日間の興行収入80.7億円、観客動員563万人を突破したと報じられています。オリコンニュース(ORICON NEWS)
ただし、これを「どちらが勝った」という話に置き換える必要はないでしょう。
むしろ、同じ時期にSNS上で比較されたキャラクター漫画が、その後はまったく異なる道を歩んだと見るほうが、作品史としては興味深いと思います。
個人的には、「パクリか否か」という二択だけでこの話を読むより、なぜ第一印象の類似がネット上でここまで大きな物語に変化したのかを見るほうが面白いと感じました。
作品比較。
作者探索。
過去作品の発掘。
ネットミーム化。
無断画像利用。
発信者情報開示請求。
一つの漫画を入口にした話題が、数年の間にこれだけ別々の問題へ枝分かれしています。
だからこそ、全部を「おんねこ炎上」という一言にまとめないことが重要です。
「似ている」と感じることは、読者の自由な感想です。
作品同士を見比べ、「ここは確かに近い」「ここはかなり違う」と楽しむことも、エンタメの一つでしょう。
しかし、確認できない作者の意図を事実として決めつけることや、作品への批評を作者個人への攻撃に変えることは別問題です。
おんねことちいかわについて調べる際は、
公開時期、作品の共通点と相違点、作者側の対応、2024年裁判の争点
をそれぞれ分けて見る。
これが、刺激的な「パクリ」という言葉だけに振り回されず、この騒動を理解する一番分かりやすい方法だと私は考えます。
まとめ|おんねこよりちいかわが先、裁判でパクリ認定はされていない
「おんねことちいかわはどっちが先?」という疑問への答えは、ちいかわが先です。
ちいかわは2017年からTwitterで原型となる漫画が投稿され、2020年1月には専用アカウントでの公開が始まりました。単行本1巻は2021年2月12日に講談社から発売されています。
一方、おんねこは今回の元資料で2021年12月ごろからの投稿が確認され、その後ちいかわとの類似性を指摘する声がネット上で広がりました。
作者側が比較されている状況を意識したとみられる対応も紹介されていますが、それをもって「模倣を認めた」と断定することはできません。
2022年9月30日には漫画・イラストの更新終了が発表されましたが、「類似性への批判だけが原因だった」と外部から断定することにも注意が必要です。
そして2024年4月25日の大阪地裁判決は、ちいかわとの類似性を争った裁判ではありません。
第三者がおんねこの画像を添付して行った投稿について、おんねこの画像に著作物性を認め、複製権・公衆送信権の侵害を認定し、通信事業者に発信者情報の開示を命じた事件です。
したがって現時点で事実に沿ってまとめるなら、「どっちが先かはちいかわ。おんねこが似ていると話題になった経緯はあるが、裁判でちいかわのパクリと認定された事実はない」という答えになります。
よくある質問
おんねことちいかわはどっちが先ですか?
ちいかわが先です。
ナガノさんは2017年からTwitterでちいかわにつながる漫画を投稿し、2020年1月には専用アカウントでの展開が始まりました。講談社の単行本1巻も2021年2月12日に発売されています。
今回の元資料で確認されているおんねこの投稿開始時期は2021年12月ごろなので、公開時期ではちいかわが先になります。
おんねこの作者はちいかわを知らなかったのですか?
「ちいかわという作品そのものを知らなかった」とまでは確認できません。
元資料では、似たエピソードを指摘された場面で作者が「知らなかった」という趣旨の反応をした経緯が紹介されています。
ただし、それが「ちいかわという作品を知らなかった」という意味なのか、「指摘された特定のエピソードを知らなかった」という意味なのかは分けて考える必要があります。
短い返信だけを根拠に、作者の認識を広く断定しないほうが正確です。
おんねこは裁判でちいかわのパクリと認定されましたか?
いいえ。
2024年4月25日の大阪地方裁判所・令和5年(ワ)第11319号事件は、おんねこがちいかわを模倣したかどうかを争った裁判ではありません。
第三者がおんねこの画像4点を使ってXに投稿した件について、画像が著作物に当たることや、複製権・公衆送信権が侵害されたことなどが判断され、通信事業者に発信者情報の開示が命じられました。
また、おんねこの著作物性が認められたことも、「ちいかわとの類似性が否定された」という意味ではありません。
2024年の裁判は「パクリ認定」でも「パクリではない認定」でもなく、第三者によるおんねこ画像の利用をめぐる発信者情報開示事件と理解するのが正確です。
執筆:星野悠真


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